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「普通」って、難しい。

あなたの趣味が友達や家族に理解されない理由は?趣味選びは難しい

こんにちは。

 

私はランニングが趣味と自称しておりますが、この時期に外を走っていると顔面が凍りそうになります。早く暖かくなってほしいものですね。

 

さて、あなたの趣味は何でしょうか?

メジャーなところだと、筋トレ・映画鑑賞・旅行、あるいはお酒なんて人もいるかもしれません。

今回は、意外と難しい「趣味」のお話です。

 

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ここで少し、自分語りをさせてください。

 

私はとある地方都市で育ちました。国道沿いに大きな家電量販店やイオン・ニトリ・広い駐車場付きのスーパーなんかがあるような地域です。地方生まれにはよくあることですが、両親はともに自家用車を持っていました。母は軽自動車に、父はスポーツタイプの車に乗っていました。軽自動車ばかりが行き交う地方の中で、親父のクルマは、それはそれは輝いて見えました。身近に面白い自動車があるわけですから、私は当然のように自動車の虜になりました。今でも一目見てメーカー・車種・型番(BH5とか。わかる人にはわかりますよね?)を言い当てられるのは無駄な才能です。小学校に上がる頃にはミニカーの「トミカ」を100台以上持っていたでしょうか。周りがテレビゲームや映画に熱中する中、黙々と自動車のプラモデルを作っていました。両親も特に口を挟むことはなく、クルマのおもちゃを買い与えてくれました。実は母親がやや世間知らずな箱入り娘、父親が根っからの車オタクということで、うちの家族はやや世間と「ズレて」いました。

 

私は中学生になりました。そろそろ周りの目が気になる年頃です。周りには車好きの人などいなかったため、私は車好きを隠すようになりました。不思議なもので、話題にする機会が少なくなると興味も自然と薄れていきました。そのエネルギーを別のものに発散するかのように、休日はYoutubeニコニコ動画に入り浸り、だらだらと時間を過ごしていました。一応部活動にも入っていましたが、行ったり行かなかったりで適当にやり過ごしてしまいました。

 

受験勉強の甲斐あって、私は第一志望の高校に入学します。その頃には自動車への興味などとうに無くなってしまいました。私は再び、部活動に打ち込みました。それはとあるマイナーな競技で、大した実績は上げられませんでしたが自分なりに楽しくやっていました。周りがサッカーだ野球だ音楽だと騒ぐ中、競技の動画を熱心に見ていたのを覚えています。実はお恥ずかしい話、大学受験には失敗しました。第一志望の国立大学に落ち、とある私大に入学します。

 

大学は都市圏であったため、まず街を走る自動車の質に驚きます。地方のように右も左も軽自動車、なんてことがないんですね。この体験は私にとって新鮮でした。と同時に、忘れかけていた自動車熱が再燃しました。入学後すぐは、街を通る自動車をいちいち目で追っていたでしょうか。

 

大学ではサークルなりゼミなりで、当然同級生と話す機会が生まれます。当然「宅飲み」なんかで友達の家に泊まるわけですが、ゲーム機が使えない。マリオカートのやり方がわからない。映画の話をしても、有名なジブリ映画の話がわからない。野球の話もサッカーの話もわからない。有名なバンドの話もわからない。楽器も弾けない。自分にわかるのは、自動車の細かい話とマイナースポーツとネット動画の話くらい。誰とも話が合わないわけです。

 

ここで私は悟りました。

 

趣味に貴賎などない。でも趣味の方向が世間の趣味の方向と合っていなければ、苦労するのは自分自身なんだ。

 

世間の趣味の方向とはすなわち、自身のファンダメンタルバリュー(資産的価値)向上に繋がる趣味ということです。筋トレをすればルックス向上という「資産」が身につきます。楽器の演奏ができれば、それも特技という立派な資産です。しかしどれだけ車の話に詳しくても、自動車業界で働くのでもなければ大した資産にはならないでしょう。

 

それ以降、私は周囲に適応し、自身の趣味とファンダメンタルバリュー向上のベクトルを合わせるべく、必死に努力します。バイトで貯めたお金でゲーム機とソフトを買い、有名どころのゲームは一通りやり終えました。金曜ロードショーを毎週録画し、有料の会員制映画配信サービスと合わせて有名な映画はすべて観ました。流行りの音楽だって頑張って聴きました。ジムに通い、筋トレとランニングを習慣にしました。努力の甲斐あってか、就職活動では見事に(?)無難な趣味を「趣味」欄に書くことができました。

 

就職活動では自動車メーカーや大手自動車部品メーカーを受けましたが全滅でした。結局自分なりに思うところあって、私はとある地銀に就職します。

ご存知の方もいるかもしれませんが、金融業界は厳しい世界です。数字が上げられないと正直「詰め」られます。理不尽な詰めを受けることはありましたが、私を支えていたのは「本気を出せばこいつを素手で殺れる」という謎の自信でした。結局、大学時代に頑張って身につけた筋トレという趣味が、ある意味で私の仕事の支えとなっていたわけです。ただの自動車オタクでしかなければ、早々に潰れていたかもしれません。

 

 

 

もう一度言葉を変えて言います。

 

趣味に貴賎などありません。でも趣味の方向がファンダメンタルバリューの向上に繋がらなれば、苦労するのは自分自身なのです。

 

実はこの問題、あまり話題に上がりませんが根深い闇だと思っています。もちろん、ニッチな趣味を突き詰めて成功する人はいます。しかしそれはほんの一握りの天才あるいは努力家のみであって、その他多くの「ニッチなオタク」が生きづらさを抱えて生きる例は少なくないでしょう。自分の趣味と世間の価値観との間でアイデンティティクライシスに陥る人もいるかもしれません。ぜひ一度、上の言葉を受け止めて、趣味と自身の資産的価値の方向性を一致させる方法を考えてみてはいかがでしょうか。

 

 

 

それでは今回はここまで。

 

この後小一時間ほど、自宅のベンチプレスを上げようと思います。